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HYROX 2026/27ルール変更まとめ|失格・ペナルティは何が変わった?

HYROX(ハイロックス)

HYROX 2026/27ルール変更まとめ|失格・ペナルティは何が変わった?

HYROXの2026/27シーズンでは、競技ルールやペナルティにいくつか重要な変更が入っています。

特に注意したいのが、ワークアウトを最後まで完遂しなかった場合の扱いです。

2025/26シーズンでは、SkiErgやRowを少し早く離れた場合、Sledのレーンを不足した場合、Farmers Carryのラップを不足した場合、Wall Ballsの回数が不足した場合でも、状況に応じてタイムペナルティで処理されるルールがありました。

2026/27シーズンはこの部分が大きく変わっています。

SkiErg、Row、Sled、Farmers Carry、Wall Ballsを含め、8つのワークアウトは最後まで完遂することが原則となり、未完遂は失格につながります。

一方、Sandbag Lungesでは以前より緩和されたルールもあります。

2026/27シーズンにHYROXへ出場する人が特に知っておきたい変更点をまとめました。

 

※本記事は2026年9月時点の2026/27シーズンルールを基準にしています。今後変更になる場合もありますので、必ず公式サイトを確認してください。

 

HYROX 2026/27ルール変更の早見表

項目 2025/26 2026/27
ワークアウト未完遂 種目によってタイムペナルティあり 原則DQ
SkiErgを1000m前に離れる 10秒〜DQ DQ
Rowを1000m前に離れる 10秒〜DQ DQ
Sledのレーン不足 1レーン3分 DQ
Farmers Carryのラップ不足 1ラップ3分 DQ
Wall Ballsの回数不足 1回15秒 100回未完遂でDQ
Sandbagを肩から外す 1回目15秒、2回目DQ 1回ごと15秒
スタート後にトンネル内で待つ 明確な個別ペナルティなし 1分ペナルティの可能性
60歳以上のPRO参加 原則不可 通常大会では参加可能
Burpee Broad Jumpなど 基本ルールあり 動作基準がさらに明確化

最も大きいのは、

「足りなければタイムを足せばいい」では済まなくなった種目が増えたことです。

 

最大の変更は「ワークアウト未完遂=失格」

2026/27シーズンでは、8つのワークアウトすべてを規定距離・規定回数まで完遂する必要があります。

対象となる8種目は

  1. SkiErg 1000m
  2. Sled Push 50m
  3. Sled Pull 50m
  4. Burpee Broad Jump 80m
  5. Row 1000m
  6. Farmers Carry 200m
  7. Sandbag Lunges 100m
  8. Wall Balls 100回

です。

これまでも8種目を完遂することが基本でしたが、2025/26シーズンでは一部の不足についてタイムペナルティで処理する仕組みがありました。

2026/27シーズンでは、規定距離や規定回数を残したまま次へ進むリスクが大幅に高くなっています。

「少しくらい足りなくても後からペナルティが加算されるだけ」と考えないことが重要です。

SkiErgは1000m終わる前に離れるとDQ

SkiErgは1000mです。

2025/26シーズンでは、1000mに到達する前にSkiErgを離れた場合、不足距離によって10秒以上のタイムペナルティからDQまで段階的に処理されるルールでした。

2026/27シーズンではシンプルになっています。

1000mを完遂せずSkiErgを離れるとDQです。

特に注意したいのは、表示が1000mに近づいた段階で勝手に離れないこと。

1000mを完了したあとも、ジャッジの確認を受けてから離れます。

また、SkiErgでは両足をベース上に置くこともルールです。

ジャンプするような動作自体は禁止されていませんが、足が着地するときはSkiErgのベースへ戻す必要があります。

Rowも1000m完遂前に降りるとDQ

Rowも同様です。

距離は1000m。

2026/27シーズンでは、1000mが終了する前にRowから降りると未完遂扱いになります。

つまり、

「あと数メートルだから降りる」

という判断はできません。

1000mを完了し、ジャッジの確認を受けてからRowを離れます。

Rowでは途中で漕ぐのを止めて休むこと自体は可能です。

ただし、1000mを終了する前にシートから立ち上がったり、Rowから降りたりしないよう注意してください。

Sled Push・Sled Pullは1レーン不足でもDQ

Sled PushとSled Pullはそれぞれ50m。

基本的には12.5mのレーンを4回進んで50mを完了します。

2025/26シーズンでは、Sledのレーンが不足した場合、

不足1レーンにつき3分

のペナルティでした。

2026/27シーズンでは、

必要なレーンを完遂しなければDQ

となります。

これはかなり大きな変更です。

Sledは疲労が大きく、何往復したか分からなくなりやすい種目でもあります。

大会では、

「たぶん4本やった」

ではなく、確実に規定距離を完了することが重要です。

また、Sledがラインを完全に越えてから方向転換する必要があります。

自分の身体だけがラインを越えても終了ではありません。

Farmers Carryもラップ不足はDQ

Farmers Carryは200mです。

会場によって200mを何周で構成するかは異なります。

2025/26シーズンでは必要なラップを不足した場合、

1ラップにつき3分

のペナルティでした。

2026/27シーズンでは、

必要なラップを完了しなければDQ

となっています。

HYROXではランニングだけでなく、Farmers Carryでもラップ数を自分で把握する必要があります。

特に大型会場では、

「何周したか分からなくなった」

というミスを避けたいところです。

大会前にAthlete Guideやコースマップを確認し、200mが何周で構成されているか確認しておきましょう。

Wall Ballsは100回終える前に離れるとDQ

初心者ほど注意したいのが最後のWall Ballsです。

Wall Ballsは100回。

2025/26シーズンでは100回に届かない状態で終了した場合、足りない回数について、

1回につき15秒

のタイムペナルティが設定されていました。

例えば5回不足なら75秒の追加です。

しかし2026/27シーズンでは、

100回の有効なWall Ballを完遂せずに離れるとDQ

となります。

Wall Ballsでは投げた回数ではなく、ジャッジが認めた有効回数が100回必要です。

スクワットの深さが足りない。

ボールがターゲットへ正しく当たっていない。

などでNo Repになった場合、その回数は100回に含まれません。

最後だからこそ焦らず、100回の有効レップが確認されるまで続ける必要があります。

Sandbag Lungesは逆にペナルティが緩和

すべてが厳しくなったわけではありません。

Sandbag Lungesでは一部ルールが緩和されています。

2025/26シーズンではSandbagを肩から外した場合、

1回目:15秒ペナルティ
2回目:DQ

でした。

2026/27シーズンでは、

肩から外すたびに15秒ペナルティ

へ変更されています。

2回目で即DQというルールではなくなりました。

ただし、Sandbagを自由に床へ置いて休んでいいという意味ではありません。

Sandbagは競技中、選手自身が支え続ける必要があります。

床、足、バリケードなどへ置いて荷重を逃がした場合も、1回につき15秒のペナルティ対象になります。

疲れてもSandbagを身体から完全に離さないことが重要です。

Sandbag Lungesのフォームも確認しておきたい

Sandbag Lungesは100mです。

2026/27シーズンでは動作基準もより具体的になっています。

主なポイントは、

  • 後ろ脚の膝を地面につける
  • 1回ごとに膝と股関節を伸ばして立つ
  • 左右交互にランジする
  • レップ間で歩いたりシャッフルしたりしない
  • レーン終端では前足を完全にラインの先へ出す
  • 最後も前足がフィニッシュラインを完全に越える

ことです。

膝が地面についていない、最後まで立っていないといった違反は15秒ペナルティにつながります。

Burpee Broad Jumpの基準もより明確になった

Burpee Broad Jumpは80m。

2026/27シーズンでは、特に足と手の位置がより具体的に定められています。

Broad Jumpでは、

  • 両足で踏み切る
  • 両足で着地する
  • 左右の足の前後差は5cm以内
  • 着地後の追加ステップやシャッフルは禁止

です。

Burpeeから立ち上がる際はStep Upも可能です。

一方、足を前へ出したときに、足が指先より前へ出ないこともポイントです。

次のBurpeeでは、手をつま先より30cm以上前へ置くことはできません。

ただ速く進めばいい種目ではなく、距離を稼ごうとしてフォームが崩れるとペナルティにつながります。

スタート後にトンネルで待つと1分ペナルティの可能性

2026/27シーズンではスタート時のルールにも追加があります。

自分のウェーブがスタートしたあともスタートトンネル内で待っている場合、

1分のペナルティ

が適用される可能性があります。

自分より速そうな選手を先に行かせてからスタートするなど、意図的にスタートを遅らせる行為は避けた方がいいでしょう。

なお、指定されたスタート時間とは違うウェーブから許可なくスタートした場合はDQです。

自分のスタート時間を事前に確認しておく必要があります。

チョークを使える種目はSled PullとFarmers Carry

チョークについても改めて確認しておきたいところです。

チョークを使用できるのは、

  • Sled Pull
  • Farmers Carry

です。

それ以外の種目で使うと2分ペナルティ。

また、使用できるのは会場側で用意されたチョークのみです。

自分のチョークを持ち込んで使用したり、設置されているチョークを別のステーションへ持っていったりした場合も2分ペナルティになります。

この部分は2026/27で突然追加された考え方ではありませんが、ペナルティ表でも明確に記載されているため覚えておきたいルールです。

60歳以上でも通常大会のPROへ出場できるようになった

ペナルティ以外では、60歳以上のカテゴリーにも大きな変更があります。

2025/26シーズンでは、60歳以上はPRO Divisionへ参加できず、OPEN重量で競技するルールでした。

2026/27シーズンでは、

通常のHYROX大会なら60歳以上でもPRO Divisionへ参加できます。

PRO Divisionは80歳以上のAge Groupまで参加可能です。

ただしWorld Championshipsへの出場条件は別です。

60歳以上がWorld Championshipsへ出場する場合はOPEN Divisionから予選を通過し、本大会でもOPENの重量・距離・回数で競技します。

つまり、

通常大会:60歳以上でもPRO参加可能

World Championships:60歳以上はOPENから出場

という違いがあります。

60代以上でPRO重量へ挑戦したい人には大きな変更です。

 

変更されていない重要なペナルティもある

2026/27シーズンでも引き続き注意したいルールがあります。

ランニングの周回不足

会場によって1kmを何周するかは異なります。

不足した場合のペナルティはコース構成によって変わります。

  • 4周構成:3分
  • 3周構成:5分
  • 2周構成:7分
  • 1周構成:DQ

ランニングは8回あるため、自分が何周目なのか分からなくならないよう注意が必要です。

ワークアウトの順番を間違える

HYROXは、

Run

SkiErg

Run

Sled Push

という決められた順番で進みます。

ステーションを間違えた場合、最初の違反は3分ペナルティ。

複数のステーションを間違えるとDQになります。

IN・OUTを間違える

ROXZONEのIN・OUTを間違えた場合は、1回につき2分ペナルティです。

体力的に余裕がなくなってくる後半ほど、コース表示を確認して進む必要があります。

間違った重量を使う

Farmers CarryやSandbag Lungesで自分のカテゴリーと違う重量を使った場合は、正しい重量でステーションをやり直す必要があります。

そのまま終了するとDQです。

DQとDNFは同じ意味ではない

HYROXの結果を見ると、

DQ
DNF

という表記を見ることがあります。

DQはDisqualification、つまり失格です。

Race Directorによって失格と判断された場合、公式結果やランキングの対象から外れ、そのレースを競技として継続できなくなります。

DNFはDid Not Finish。

ワークアウトを最後まで完遂できなかった場合など、正式なフィニッシュタイムが残らない状態です。

2026/27シーズンではワークアウト未完遂についてDQの基準が明確になっているため、

「とりあえず次へ行けばタイムペナルティで済む」

とは考えない方がいいでしょう。

まとめ

2026/27シーズンの変更を一言でまとめると、

ワークアウトの未完遂に対するルールが厳しくなった

ことです。

特に注意したいのは、

  • SkiErg 1000m
  • Row 1000m
  • Sled Push・Pull 50m
  • Farmers Carry 200m
  • Wall Balls 100回

です。

以前ならタイムペナルティで済んだケースでも、2026/27シーズンではDQにつながります。

逆にSandbag Lungesでは、肩からSandbagを外した場合の「2回目でDQ」がなくなり、1回15秒ペナルティへ緩和されています。

初めてHYROXへ出場する人ほど、

速く進むこと。

重い重量を扱うこと。

だけではなく、

規定距離・規定回数を確実に完遂すること

を優先した方がいいでしょう。

大会直前には、自分が出場する大会のコースマップ、Technical Briefing、最新ルールを確認してからスタートラインへ向かってください。

※本記事は2026年9月時点の2026/27シーズンルールを基準にしています。今後変更になる場合もありますので、必ず公式サイトを確認してください。