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クロスフィットは50代・60代でもできる?70代を動ける身体で迎えるために始めたい理由

クロスフィット(CrossFit)

クロスフィットは50代・60代でもできる?70代を動ける身体で迎えるために始めたい理由

「クロスフィットに興味はあるけれど、50代から始めるのは遅い?」

「60代でもあんな激しいトレーニングができる?」

クロスフィットの動画を見ると、重いバーベルを持ち上げたり、懸垂をしたり、激しく身体を動かしたりしている人が多く、自分には無理だと感じるかもしれません。

しかし、クロスフィットは50代・60代からでも始められます。

若い人と同じ重量を持つ必要も、同じスピードで動く必要もありません。

クロスフィットには、その人の年齢、体力、経験、身体の状態に合わせて重量、回数、動作を変更する「スケーリング」があります。

そして50代・60代からクロスフィットを始める意味は、今日のトレーニングで良いタイムを出すことだけではありません。

もっと重要なのは、10年後です。

50歳なら10年後は60歳
60歳なら10年後は70歳

そのときに、

自分の脚で歩ける
階段を普通に上れる
重い荷物を持てる
旅行へ行ける
好きな場所へ自分で行ける
趣味を楽しめる
一緒に身体を動かす仲間がいる

そんな60代・70代を迎えるために、50代・60代の今から身体を動かしておく意味があります

 

クロスフィットは50代・60代でもできる?

クロスフィットは50代・60代でもできます。

クロスフィットでは、全員が同じ重量、同じ回数、同じ動きをするわけではありません。

例えば、その日のメニューにバーベルスクワットが入っていても、

経験者は100kg
別の人は60kg
初心者は20kg

というように、それぞれの身体能力に合わせて重量を変えます。

懸垂ができなければ、ゴムバンドを使ったり別の動きへ変更したりできます。

Box Jumpが難しければ、箱へジャンプする代わりに一歩ずつ上るStep Upに変更できます。

ランニングが難しければ、距離や強度を調整することもできます。

重要なのは、

クロスフィットができる身体になってから始めるのではなく、今の身体にクロスフィットを合わせる

という考え方です。

50代だから50代専用の運動をするのではありません。

スクワットする
物を持ち上げる
押す
引く
運ぶ
歩く
走る

こうした人間が日常生活で使う基本的な動きを、現在の身体能力に合わせて続けていきます。

 

50代・60代で始める意味は「今」より10年後にある

50代・60代になると、運動の目的も20代とは変わってきます。

若い頃なら、

筋肉をつけたい
痩せたい
格好いい身体になりたい
スポーツの記録を伸ばしたい

という目的が中心だったかもしれません。

もちろん50代・60代でも、そうした目標を持って構いません。

ただ、それ以上に重要になってくるのが、

これから先も自分の身体を自由に使えること

です。

70歳になったときにスクワットの重量を競う必要はありません。

しかし、

椅子から立ち上がる
階段を上る
床から物を拾う
買い物袋を運ぶ
旅行先を歩く
ゴルフに行く
転びそうになったときに身体を支える

こうした能力は生活そのものです。

50代・60代のトレーニングは、今の自分だけではなく、10年後、20年後の自分への投資でもあります。

60代・70代になるほど「同じ年齢」の身体能力に差が出る

若い頃は、運動をしている人と運動をしていない人の差が、それほど大きく見えないことがあります。

しかし年齢を重ねるほど、その差は分かりやすくなります。

同じ70歳でも、

長時間歩ける人
階段を普通に上れる人
旅行へ頻繁に行く人
スポーツを続けている人
重い荷物を自分で持てる人

がいる一方で、日常生活の動作そのものが大変になる人もいます。

年齢が同じだから、身体能力も同じになるわけではありません。

これまでどれだけ身体を動かしてきたか
筋力を使ってきたか
運動を習慣にしてきたか

その積み重ねが、年齢を重ねるほど表れます。

だから50代・60代で重要なのは、

「もう年だから運動を減らそう」

ではなく、

これから年齢を重ねるからこそ、身体を使い続ける

という考え方です。

高齢者向けに調整したクロスフィットでも身体能力の改善が確認されている

「年齢を重ねてから強度のある運動をして意味があるのか」と疑問に思う人もいるでしょう。

高齢者を対象にした研究では、年齢に合わせて調整したクロスフィットプログラムによって身体能力が改善した結果も報告されています。

60人の高齢者を対象に12週間行われたランダム化比較試験では、クロスフィットを高齢者向けに調整したプログラムに参加したグループで、バランス、身体を動かす能力、下半身の筋力・パワーに改善が確認されました。

また、60歳以上を対象とした多数の研究でも、レジスタンストレーニングによって筋力や身体機能を改善できることが確認されています。

重要なのは、若いアスリートと同じトレーニングをそのまま行うことではありません。

適切に強度を調整しながら、筋力や身体機能を使い続けることです。

クロスフィットのスケーリングは、そのためにも使われます。

 

「歩いているから大丈夫」だけでは使わない能力もある

ウォーキングは非常に良い運動です。

外へ出る
長時間身体を動かす
心肺機能を使う
気分転換にもなる

50代・60代以降も続けたい習慣です。

ただし、日常生活に必要な身体能力は歩くだけではありません。

クロスフィットでは、

Squat

しゃがむ、立ち上がる。

Deadlift

床にある物を持ち上げる。

Carry

荷物を持って運ぶ。

Step Up

段差や階段を上る。

Push・Pull

物を押す、引く。

Row・Bike・Run

心肺機能を使いながら身体を動かす。

といったさまざまな動作を行います。

どれも若い人だけに必要な能力ではありません。

むしろ年齢を重ねるほど、

立つ
歩く
持つ
運ぶ
身体を支える

といった基本的な能力を残しておく意味が大きくなります。

50代・60代だからこそ筋力を落としたくない

筋トレというと、

「筋肉ムキムキになりたい人がやるもの」

と思われることがあります。

しかし50代以降は、筋力の意味が変わります。

自分で立つ
歩く
階段を上る
重い物を持つ
転倒しそうになったとき身体を支える
旅行へ行く
趣味を続ける(ゴルフや登山に行く)

こうした生活の自由を支えているのも筋力です。

筋肉は単に身体を格好よく見せるためだけにあるわけではありません。

年齢を重ねるほど、筋力は「自分でできること」を残すための身体能力になります。

だから50代・60代から筋力トレーニングを始めても遅くありません。

むしろ、これから70代・80代へ進んでいくからこそ必要になります。

 

クロスフィットに通う60代・70代を見ると「年齢」のイメージが変わる

筆者自身、長くクロスフィットへ通っています。

そこで実際に60代・70代のメンバーと同じクラスでトレーニングすることがあります。

もちろん20代・30代と同じ重量を扱うわけではありません。

動作や回数を変更することもあります。

それでも、

バーベルを持つ
スクワットする
ローイングを漕ぐ
ダンベルを持つ
若いメンバーと同じクラスへ参加する
そしてトレーニングが終われば一緒に「お疲れさま」と言う

こうした60代・70代を日常的に見るようになると、

「60歳だからできない」
「70歳になったら身体は動かなくなる」

という年齢だけで区切った考え方が変わります。

年齢は同じでも身体は同じではありません。

使い続けている身体と、使わなくなった身体では、年齢を重ねたときに大きな違いが出ます。

50代・60代のクロスフィットは身体だけではない

クロスフィットには、一般的なジムとは少し違う特徴があります。

グループクラスであることです。

決まった時間に集まり、
同じウォームアップをする。
同じWODに挑戦する。
声を掛け合う。
終わったら「お疲れさま」と話す。

これを毎週繰り返します。

50代・60代になると、身体だけでなく人間関係も変化していきます。

子どもが成長する。
会社での立場が変わる。
転職する。
退職する。
昔の友達と会う回数が減る。

仕事を離れると、毎日会っていた人と突然会わなくなることもあります。

クロスフィットでは、

20代
30代
40代
50代
60代

と世代の違う人が、同じ目的で集まります。

普通の生活なら知り合わなかった人と、毎週顔を合わせることになります。

身体を鍛えるだけでなく、

仕事とは別のコミュニティを持つ

という意味でも、50代・60代から始める価値があります。

退職したあとにも「行く場所」と「会う人」が残る

仕事をしている間は、

会社へ行く
人に会う
誰かと話す
役割がある

という生活が自然にあります。

しかし退職すると、その環境は大きく変わります。

だから50代・60代から、仕事とは別の居場所を作っておくことにも意味があります。

例えば、

火曜日の朝はCrossFit
木曜日の夜はいつものクラス
土曜日は仲間とトレーニング
来月はみんなでHYROXへ出る
そんな予定がある
運動する場所がある
顔を合わせる人がいる

「最近来てなかったですね」と言ってくれる人がいる。

これは単に筋肉をつけることとは別の価値です。

身体とコミュニティを同時に作れる。

これもクロスフィットの大きな特徴です。

20代と60代が普通に友達になれる

クロスフィットでは、年齢による人間関係の壁も比較的小さくなります。

会社なら、

上司と部下
社長と社員
先輩と後輩。

という肩書きがあります。

クロスフィットでは、60代の経営者と20代の会社員が同じWODをすることがあります。

職業も年収も会社での立場も関係ありません。

その1時間は、

「今日のトレーニングを一緒にやっている人」

です。

60代が20代から応援されることもあります。

20代が60代のトレーニングを見て刺激を受けることもあります。

大人になるほど、新しい世代と自然に知り合う場所は減っていきます。

クロスフィットは、世代を超えた人間関係を作れる場所にもなります。

50代・60代から始めても遅くない

「もう少し身体を作ってからクロスフィットへ行こう」

と考える必要はありません。

今、

運動をしていない
身体が硬い
走るのが苦手
懸垂ができない
バーベルを触ったことがない。

という状態でも始められます。

むしろ、できないことがあるからトレーニングを始めます。

最初から若い経験者と競う必要もありません。

昨日まで何もしていなかった人なら、

週1回身体を動かす
次は週2回通う
スクワットのフォームを覚える
少し重い物を持てるようになる
息が上がっても以前より早く回復する

そうやって自分の身体を少しずつ変えていけばいいのです。

50代・60代でクロスフィットBOXを選ぶときのポイント

50代・60代から始めるなら、料金や設備だけでなく、実際のクラスを確認してください。

特に見たいのは次のポイントです。

  • 初心者へ動きを丁寧に説明している
  • 重量や回数をスケーリングしてくれる
  • 50代・60代のメンバーが実際にいる
  • 若い競技者だけの雰囲気ではない
  • 初回から高強度を強制しない
  • コーチが身体の状態を確認してくれる
  • 自宅や職場から継続して通える
  • メンバー同士の雰囲気がいい
  • CrossFit以外の身体を整えるクラスもある

一番分かりやすいのは、実際に体験することです。

WebサイトやSNSでは激しいトレーニングの映像が目立ちます。

しかし実際のクラスを見ると、

若い人
初心者
50代
60代
経験者

それぞれが違う重量や動きで、同じ時間にトレーニングしていることが分かります。

 

まとめ:70代の自分は、50代・60代の今から作ろう

50代・60代でクロスフィットを始めても、20代に戻ることはできません。

老化そのものを止めることもできません。

でも、これからどんな身体で年齢を重ねるかは変えられます。

70歳になったとき、

自分の脚で歩ける
階段を上れる
重い荷物を持てる
旅行へ行ける
好きな趣味を続けられる
若い世代とも一緒に身体を動かせる
定期的に会う仲間がいる

そんな70代を作り始めるのは、70歳になってからではありません。

50代・60代の今です。

「自分にはクロスフィットはまだ無理」と考える必要はありません。

できるようになってから始めるのではなく、今できることから始めます。

50代・60代からCrossFitを始める目的は、若い人に勝つことではありません。

10年後も20年後も、自分の身体で自分の人生を楽しめること。

それが、この年代からクロスフィットを始める一番大きな理由です。