- HYROXバーピーブロードジャンプのやり方|80mを速く進むフォーム・コツを解説
HYROXバーピーブロードジャンプのやり方|80mを速く進むフォーム・コツを解説
HYROX(ハイロックス)のバーピーブロードジャンプは、バーピーと前方へのジャンプを繰り返しながら80m進む種目です。
スレッドプッシュやスレッドプルのような重量物は使わないため、一見するとシンプルです。
しかし80m続けてみると、
- 最初は大きく跳べるのに後半は距離が短くなる
- 心拍数が一気に上がる
- バーピーから立ち上がるところで止まる
- ジャンプ後に一度立ち止まってしまう
- 大きく跳ぼうとすると脚が先に疲れる
- バーピーの回数が想像以上に多くなる
といった問題が出てきます。
バーピーブロードジャンプは、1回のジャンプでどれだけ遠くへ跳べるかを競う種目ではありません。
重要なのは、80m全体をどれだけ速く進めるかです。
この記事では、HYROXのバーピーブロードジャンプのルールから、基本フォーム、80mを速く進むコツ、ジャンプ距離の考え方、失速しにくいペース配分、練習方法まで解説します。
①HYROXスキーエルゴのやり方|1000mのペース・フォーム・速く漕ぐコツを解説
②HYROXスレッドプッシュのやり方|重さ・フォーム・押し方のコツを解説
③HYROXスレッドプルのやり方|重さ・フォーム・ロープの引き方のコツを解説
⑤HYROXローイング1000mのやり方|ペース配分・フォーム・速く漕ぐコツを解説
⑥HYROXファーマーズキャリーのやり方|200mの重さ・持ち方・歩き方のコツを解説
⑦HYROXサンドバッグランジのやり方|100mの重さ・フォーム・休み方のコツを解説
⑧HYROXウォールボールのやり方|100回の分け方・重量・フォーム・ノーレップ対策
HYROXのバーピーブロードジャンプとは?
バーピーブロードジャンプは、床に胸をつけるバーピーと前方へのブロードジャンプを繰り返して進む種目です。
HYROXでは8つあるワークアウトの4種目目に登場します。
レースの流れは、
1kmラン
↓
スキーエルゴ1000m
↓
1kmラン
↓
スレッドプッシュ50m
↓
1kmラン
↓
スレッドプル50m
↓
1kmラン
↓
バーピーブロードジャンプ80m
となります。
バーピーブロードジャンプへ入る時点で、すでに4kmのランニングと3種目のワークアウトを終えています。
フレッシュな状態なら軽快にできるバーピーでも、スレッドプッシュとスレッドプルを終えた脚では同じ感覚になりません。
ここがHYROXで行うバーピーブロードジャンプの難しいところです。
バーピーブロードジャンプの距離は80m
HYROXのバーピーブロードジャンプは、Women・Women Pro・Men・Men Proともに80mです。
重量によるカテゴリー差はありません。
また、「40回」「50回」のような回数指定でもありません。
80m先まで到達すれば完了なので、必要な回数は1回あたりのジャンプ距離によって変わります。
例えば単純計算すると、
| 1回のジャンプ距離 | 80mに必要な回数の目安 |
|---|---|
| 1.0m | 約80回 |
| 1.5m | 約54回 |
| 1.8m | 約45回 |
| 2.0m | 約40回 |
となります。
ジャンプ距離が伸びれば、必要なバーピー回数は減ります。
ただし、だからといって毎回最大距離を狙えば速くなるわけではありません。
バーピーブロードジャンプの基本ルール
HYROXでは、ただバーピーをして前へ跳べばいいわけではありません。
26/27シーズンでは主に次の動作基準があります。
- バーピーでは胸を地面につける
- バーピーからジャンプまたはステップで立ち上がれる
- ブロードジャンプは両足同時に踏み切る
- 両足同時に着地する
- 踏み切り・着地時の左右のつま先位置のずれは最大5cm
- 余分なステップや細かいシャッフルはできない
- 2回目以降のバーピーでは、両手を前足のつま先から前方30cm以内に置く
- 一度地面についた手を前方へ動かせない
- ジャンプ距離は自由
速く進もうとして動作を省略すると、ペナルティにつながる可能性があります。
普段のトレーニングから本番と同じ動作基準で練習しておくことが重要です。
バーピーブロードジャンプの基本フォーム
胸をしっかり床につける
バーピーの最下部では胸を地面につけます。
疲れてくると、床へ完全に降りきる前に次の動作へ入りたくなります。
しかし本番では動作基準を満たす必要があります。
練習でも最初から最後まで同じ深さでバーピーを繰り返します。
バーピーから立ち上がりすぎない
80mを繰り返すと、意外に時間を使うのがバーピーとジャンプの間です。
毎回、
床に胸をつける
↓
立ち上がる
↓
直立する
↓
もう一度構える
↓
ジャンプする
と動くと、動作が増えます。
バーピーから起きたら、その流れのまま前方へのジャンプにつなげます。
「バーピー」と「ジャンプ」を別々の動作にしないことがポイントです。
上ではなく前へ跳ぶ
ブロードジャンプで必要なのは高さではなく前への移動距離です。
ジャンプが上方向へ大きくなるほど、着地までの時間も長くなります。
80mを進むためには、身体を前方へ運ぶジャンプを使います。
着地から次のバーピーへつなげる
ジャンプ後に、
着地
↓
一度静止
↓
両手を構える
↓
バーピー
とすると、毎回わずかな停止時間が生まれます。
回数が40回、50回と増えれば、この小さな停止が積み重なります。
着地したら、そのまま次のバーピーへ入るリズムを作ります。
80mを速く進む最大のコツは「最大ジャンプをしない」
バーピーブロードジャンプを始めると、
できるだけ遠くへ跳んだ方がバーピーの回数を減らせる
と考えやすくなります。
確かに1回2m跳べれば、1.5mの場合より必要回数は少なくなります。
しかし問題は、その距離を80m維持できるかです。
最初の10mだけ大きく跳んでも、
20mを過ぎて心拍が上がる
↓
立ち上がりが遅くなる
↓
ジャンプ距離が短くなる
↓
途中で休む
↓
さらにリズムが崩れる
となれば、80mの合計タイムは伸びます。
狙うべきなのは1回の最大ジャンプ距離ではなく、80mを通して維持できるジャンプ距離です。
自分に合ったジャンプ距離を知っておく
練習では「何分かかったか」だけでなく、80mを何回のバーピーブロードジャンプで進んだかも記録しておくと使えます。
例えば、
80mを45回
↓
平均約1.78m
で進んだとします。
次に無理をして40回まで減らしても、休憩が増えてタイムが遅くなるなら意味がありません。
逆にジャンプを少し小さくして48回になっても、止まらず動き続けてタイムが速くなるなら、その方がレースでは有効です。
つまり、
最少回数=最速ではありません。
「何m跳べるか」より、
自分は何mなら80m維持できるか
を探します。
1回を速くするより止まらない
バーピーブロードジャンプでは、動き続けることが重要です。
例えば、
5回全力
↓
止まって呼吸
↓
5回全力
↓
また止まる
を繰り返すと、停止時間が増えます。
それよりも少しペースを落として、
バーピー → ジャンプ → バーピー → ジャンプ
を一定のテンポで続ける方が80m全体ではまとまりやすくなります。
特に後半まで同じリズムを残せるペースを探します。
バーピーからはステップで立ち上がってもいい
HYROXでは、バーピーの最下部から必ず両足を同時に前へジャンプさせる必要はありません。
ジャンプまたはステップで立ち上がることができます。
膝を使って立ち上がることもできます。
ここは初心者にとってかなり重要です。
ジャンプで立ち上がる
両足を一気に前へ運べるため、動作は速くなります。
一方で、脚と心肺への負荷も大きくなります。
ステップで立ち上がる
片足ずつ身体の近くへ戻して立ち上がります。
動作時間は少し増えますが、80m後半までペースを維持しやすくなる場合があります。
最初から最後まで必ず同じ方法を使う必要はありません。
前半はジャンプで立ち上がり、苦しくなったらステップへ切り替える方法もあります。
ただし、立ち上がる際に足が手をついた位置より前へ出るオーバーステップには注意が必要です。
後半に急に遅くなる原因
最初の20mを飛ばしすぎている
最も起こりやすいパターンです。
スタート直後は身体が動くため、大きなジャンプを速いテンポで繰り返せます。
そのペースが80m持たなければ、後半で一気に失速します。
バーピーブロードジャンプは短距離走ではありません。
最初の10〜20mではなく、80mの平均ペースを考えます。
毎回最大ジャンプを狙っている
最大ジャンプは脚への負担も大きくなります。
着地も強くなり、そのまま次のバーピーへ移りにくくなることがあります。
「最大距離」ではなく「繰り返せる距離」を狙います。
ジャンプ後に毎回止まっている
疲れてくると、
ジャンプ
↓
着地
↓
一呼吸
↓
バーピー
になりやすくなります。
この一呼吸が40回以上続けば大きな時間になります。
練習ではジャンプ距離だけでなく、着地から次のバーピーへ入る速さも見ておきます。
呼吸するリズムが崩れている
バーピーとジャンプを連続すると心拍数が上がります。
そこで呼吸を止めたまま力んでしまうと、途中からさらに苦しくなります。
自分の動作と呼吸を一定のリズムに合わせます。
ペナルティになりやすい動きに注意
バーピーブロードジャンプでは、速く動こうとするほどフォームが雑になりやすくなります。
特に注意したいのが、
- 胸が地面についていない
- 両足同時に踏み切っていない
- 両足同時に着地していない
- 左右のつま先位置が5cmを超えてずれている
- 着地後に余分なステップを入れる
- 足を細かく動かして位置を修正する
- 手をつま先から30cmより前へ置く
- 地面についた手をさらに前へ動かす
- バーピーから立ち上がる際に足が指先より前へ出る
といった動きです。
26/27シーズンのルールでは、最初の違反は正式な警告、2回目は15秒のペナルティ、3回目以降も違反ごとに15秒が加算されます。
数秒縮めようとして15秒を失う方が大きなマイナスです。
練習から動作基準を守った状態でタイムを測りましょう。
フィニッシュラインでは最後まで跳び切る
80mの最後にも注意が必要です。
バーピーブロードジャンプは、フィニッシュラインをジャンプで越えた時点で完了します。
片足でもフィニッシュライン上に着地すると、もう1回バーピーブロードジャンプを行う必要があります。
ゴール直前だからと歩いてラインを越えるのではなく、最後のジャンプで両足を完全にラインの先へ運ぶところまでが種目です。
バーピーブロードジャンプの練習方法
まず10mでフォームを作る
いきなり80mを繰り返す必要はありません。
まず10m程度で、
- 胸を床につける
- バーピーから立ち上がる
- 前へジャンプする
- 両足で着地する
- そのまま次のバーピーへ入る
という流れを作ります。
重要なのは速さより、動作を止めずにつなぐことです。
10mごとの回数を数える
10mを何回で進めるか測ります。
例えば10mを6回なら、平均ジャンプ距離は約1.67mです。
これを数本繰り返しても同じ回数を維持できるなら、そのジャンプ距離は一つの目安になります。
20m、40mへ距離を伸ばす
10mでは問題なくても、距離が伸びると状況は変わります。
20m、40mと伸ばし、
ジャンプ距離とテンポがどこから崩れるか
を確認します。
最初の10mだけ速くても意味はありません。
本番と同じ80mを経験する
最終的には80mを通して行います。
記録しておきたいのは、
- 80mのタイム
- 合計回数
- 前半と後半のジャンプ距離
- 途中で止まった回数
- ジャンプアップとステップアップの使い分け
です。
タイムだけを見るより、どこで失速しているのか判断できます。
1kmランのあとに80mやってみる
HYROX本番では、バーピーブロードジャンプの直前にも1km走ります。
そのため80m単体でのベストタイムだけを測っても、本番対策としては十分ではありません。
まずは、
1kmラン
↓
バーピーブロードジャンプ80m
を行います。
さらに本番に近づけるなら、
スレッドプル
↓
1kmラン
↓
バーピーブロードジャンプ80m
までつなげます。
単体では維持できたジャンプ距離が、ランニング後には急に短くなることもあります。
ここで初めて、本番で使えるペースが見えてきます。
バーピーブロードジャンプは器具なしでも練習できる
HYROX8種目の中でも、バーピーブロードジャンプは専用器具なしで練習しやすい種目です。
80mの直線スペースがなくても、10m程度の距離があればフォームやペースを確認できます。
特に、
10mを何回で進めるか→ 何秒かかるか→ 同じ数字を繰り返せるか
を記録すると、自分の変化も追いやすくなります。
いきなり毎回80mを行うより、短い距離からジャンプ距離とテンポを安定させていきます。
HYROXバーピーブロードジャンプのよくある質問
バーピーブロードジャンプは何m?
全ディビジョン共通で80mです。
回数指定ではなく、80m先まで進むと完了します。
何回バーピーをすればいい?
回数は決まっていません。
1回のジャンプ距離によって必要回数が変わります。
例えば平均2mなら単純計算で約40回、平均1.5mなら約54回です。
1回で何m跳ぶ必要がある?
最低ジャンプ距離の指定はありません。
自分でジャンプ距離を決められます。
最大距離を狙うより、80m維持できる距離を使うことが重要です。
バーピーから片足ずつ立ってもいい?
ジャンプだけでなく、ステップでバーピーから立ち上がることもできます。
膝を使って立ち上がることも認められています。
バーピーでは胸を床につける?
胸を明確に地面へ接触させる必要があります。
ジャンプ後に一歩歩いてもいい?
ブロードジャンプ間の余分なステップやシャッフルは認められていません。
着地した位置から次のバーピーへ入ります。
まとめ|80mを速く進むなら「最大ジャンプ」より一定ペース
HYROXのバーピーブロードジャンプは、バーピーと前方へのジャンプを繰り返しながら80m進む種目です。
重要なのは、一発のジャンプ力ではありません。
- バーピーとジャンプを一つの流れにする
- 上ではなく前へ跳ぶ
- 着地から次のバーピーへ止まらず入る
- 80m維持できるジャンプ距離を使う
- 最初の20mを飛ばしすぎない
- 必要ならステップアップを使う
- 回数とタイムの両方を記録する
- 本番と同じ動作基準で練習する
- 最終的には1kmラン後にも80mを行う
ことがポイントです。
特に練習では、「何回で80m進めたか」だけでなく「その回数で止まらず最後まで進めたか」をチェックしましょう。
大きなジャンプで回数を減らしても、後半に何度も止まればタイムは縮まりません。
自分が80mを通して維持できるジャンプ距離とテンポを見つけることが、バーピーブロードジャンプ攻略のポイントです。
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